便座フタ内側のカバー状部材の真空成形金型を製作
基本情報
地域:東海地区
業種:その他
成形品:便座フタの部材
素材:アルミ
取数:1
サイズ:約450×500
トイレの便座フタの断熱材を固定する部材の真空成形金型を製作した事例です。
暖房付き便座フタ内側に取り付ける断熱材を固定する部材を作りたい
東海地方の真空成形メーカー様から、「便座のフタの部材を真空成形する金型を作ってほしい。」とご依頼いただきました。
部材は、暖房付き便座のフタの内側に取り付けるカバー状のPP製部材で、便座からの無駄な放熱を防ぐために便座フタに取り付けられた断熱材を固定するものでした。
こういった部材の中には、真空成形では製造できない形もありますが、今回の便座フタの部材については設計次第で成形できる形状でしたので、金型の製作と、トムソン抜型の製作をご提案いたしました。
カバー状の部材を真空成形しやすいように金型の形状・設計にひと工夫
メーカー様より、便座フタ部材の3D-CADのデータを支給いただきましたので、部材の形を忠実に再現でき、かつ、真空成形機で成形しやすい形状の金型とトムソン抜型を設計しました。
部材は、便座フタの内側に取り付けるカバー状のもので、曲面が多く、やや複雑な形状でしたので、この部分をうまく再現できるよう工夫をしました。
また、部材がフタからはみ出る部分がないように、トムソン抜型の設計にも注意しなければなりません。
設計した3D-CADデータをもとにアルミ加工機で金型を製作し2週間で納品いたしました。
その後、真空成形メーカー様でPP製の部材を成形します。
うまく成形できたので、他の機種の便座フタ部材用金型も製作することになった
今回は、シンプルに見えて複雑な、トイレの便器フタ部材の真空成形金型を、真空成形機で成形しやすい形状に設計し、製作しました。
メーカー様では、今回の金型にご満足いただけたようで、その後、さらに4種類の便座フタカバーの部材用金型の製作ご依頼いただいております。
弊社では、長年培ってきた真空成形金型製作に関するノウハウがありますので、パッケージや部材ごとに、ご要望に合わせた真空成形しやすい金型を設計することができます。
また、メーカー様でお持ちの真空成形機の特性(サイズ、自動化している部分など)に合わせた金型の製作にもできる限り対応致しますので是非ご相談ください。
とはいえ、真空成形は、よほど適合性のない形状でない限り、やってみないとできるかどうかわからないこともあります。
最初から金型を作って失敗しては困るという場合は、まずは低コストで製作可能な樹脂型で試作することもできます。
PP製の便座フタ部材の真空成形金型の製作なら水谷製作所へ